侵略はできるんだけどしたくない:「ケロロ軍曹」へのオマージュ

今日は、詩から書きます。口語自由詩です。

  「イヌの軍隊カエルの軍隊」

昭和時代。
かつて私たちは「イヌの軍隊」を持っていた。
もちろん、架空の話だが。
この国はそのころ戦争をしていて、
次第にイヌの軍隊どころではなくなっていった。
そうしてなんとなく連載が終わったらしい。
そうどこかで聞いた記憶がある。

そのイヌの名は「のらくろ」という。
そのころの事実関係は別にして。

平成に、
私たちは「カエルの軍隊」を持っていた。
もちろん、架空の話である。
その幸福を私たちは知らない。

カエルの軍隊は宇宙人だ。
圧倒的科学力を持ちながら、
武器をつかわず侵略しようとしているカエルたちの軍隊。
侵略作戦を進行させるのを忘れて、
地球のおもちゃに夢中になる。

そのおもちゃは。

戦争の愚かしさを何度も描いているアニメーションのものである。
フィクションの中でカエルの宇宙人が、
侵略の対象・地球で、
戦争の無意味さを描くアニメのおもちゃに興じる風刺。

そのおもちゃを「ガンプラ」といい、
そのアニメの名は「ガンダム」と呼ばれる。

ひるがえって平成時代の現実世界では。

「ガンプラ」どころではない国に、日本人がいた。
軍隊を持たぬこの国の、
軍隊にあらざる集団が、
仕事として派遣され活動していた。
いつ犠牲者が出てもおかしくなかった。
また事実、
単独で活動していた日本人や、
別の理由で活動していた日本人から、
犠牲者は出ていたのだ。

改めて、考えよう。
カエルの軍隊を持つ幸福を。
カエルの軍隊が消えてしまうような国に、
この国をしてはならない。
全ての世界の子供たちが
「ガンプラ」で遊ぶようになったなら。

カエルの侵略者たちは地球を制圧したのかもしれない。

そのカエルの名は「ケロロ軍曹」。

~~~~~

「ケロロ軍曹」は第50回(平成16年度)小学館漫画賞児童向け部門を受賞しています。
角川書店の作品では史上初にして2010年10月現在唯一の受賞作です。
「月刊少年エース」に連載中らしいです。

連載開始時は、
絵がとにかくきれいで、
古いアニメや特撮をネタにしたギャグがキレッキレで、
すごいマンガが出てきたと思いました。
実際、ひとつの時代を創ったと言えます。

大人が読んで面白いマンガでした。子ども向けにシフトしたけど。

元号は令和になりました。
私たちは平和ですか?

戦争より多くの人が自殺するという統計。
コロナ禍。
疫病が収束していないのに「GoTo」という政治。
経済の車輪に
人の命が削られる。

あなたの中に「ケロロ軍曹」はいますか?

「侵略」という上からの命令がある。
それでも大事なのは日々の生活。
本当はすごいと人から認められなくても
「日常」を明日も繰り返す強さ。

「普通」でありつづけるのには「強さ」が必要な時代です。

自分の中の「ケロロ軍曹」を忘れないで。
「楽しいことに忠実」であってください。
これは「オタク」の真性でもあります。

進め一億総萌え化。

軍隊は、「ケロロ」「艦これ」「ガルパン」「ストパン」でいいのです。
分からない人はggrks、いや、検索してください。

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入り江わに について

オタクじゃ老害、川柳じゃ若手!オタクが互いをお宅と呼んでいた頃からのマンガアニメオタク。兼、川柳人。
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