恋を売り愛が見えない女たち:訳ありな女性たちの不幸「明日、私は誰かのカノジョ」

薦められて読みました。めちゃくちゃ面白いです!

彼女代行業。
それは一週間に一回、誰かの彼女になってお金を得る商売。
買春はしないが心を切り売りする。
そんな女子大生・雪に魅せられる男達。
本気で恋する彼らと決して幸せになろうとしない雪。それには秘密があった。
一方、雪の親友・リナはパパ活つまり年配の男性とお金で関係を持っていた。
しかし彼氏ができてパパ活をやめたはずだった。
ところが彼氏は既婚者で、やけになって行きずりの男たちと3P…

出てくる女、闇が深い!

読んだのはここまでなんだけど、既刊五巻で先が長いです。
そしてどこまで行っても救われない予感しかしない。

心理描写が巧みなんですよ。
雪がリナに秘密をさらしたら、
リナは「ごめんね」って言うんです。
とたんに雪が抱き合ってた腕をゆっくり下ろす。

うわぁ。

出かけるとき、リナが選んだ口紅を、そのことを思い出してつけない。
他の口紅で出かける。

うわぁ。

女同士の反目ってどろどろしているからなぁ。
雪は本当に不幸の欠片に敏感。
そして幸せは、見ない。
自分の幸せは決して見ない。

人間は育った環境と違うものに違和感を感じるそうです。
雪はあまりに不幸だったから、幸せの中に身を置くことができないのでしょうね。

このあと出てくる女たちも闇が深そうなんですよー。

雪のような目に見えるものじゃないけど、
多分、心が欠損している。
リナもセックスと愛について相当歪んでいる女です。

自分に対する評価がものすごく低いの。それで、常に飢えている。愛だけじゃないな。全て。だから満たされることがない。あり得ない。

だって、あらゆる物、心、を全て与えてくれる人なんているわけ無いでしょう?

そのくせ、自分が欠損しているから、外面を取り繕うのは完璧。

装うのは際限がない。だからお金が必要。そして愛の無い関係を持つ。セックスするかどうかは問題ではありません。彼女たちは自分の身体にお金に見合う価値を認めているけど、お金と引き換えにできる程度の身体であると無意識に貶めている。

地獄じゃん。

読者は、彼女たちの地獄を延々と読んで何を思うのでしょうね。
私はハッピーエンドが好きだから、救われないかなぁという気持ちがあります。でもなぁ。自分が自分を不幸にしていることに気付かないことにはなぁ。

彼女たちがどうなるか。
目が離せなくなってしまうマンガです。

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入り江わに について

オタクじゃ老害、川柳じゃ若手!オタクが互いをお宅と呼んでいた頃からのマンガアニメオタク。兼、川柳人。
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