明日発売です!「家庭教師の岸騎士です。」
これはトオルというヤンキー少年と騎士(ナイト)と呼ぶべき紳士な家庭教師との出会いの物語。
不良と教師(または塾講師や家庭教師)との物語は、教える側の個性が全てです。
岸騎士は徹底して「ジェントルマン」!
そもそも、ヤンキーは何故おバカなのか?
誰も「学ぶこと」を教えてくれなかったからです。
岸騎士(キシナイト)というキラキラネームの青年は、外見もキラキラです。
トオルには「キシキシ」と呼ばれます。
まず、教える側と教えられる側との間に上下関係も垣根もない。
トオルの家庭は、家庭教師をつけるほどには恵まれているようです。
その中でバリバリヤンキーをしているトオルは、
高圧的な相手であったら拒絶したに違いありません。
逆にこびへつらう相手でも拳に語らせて終わっていたでしょう。
キシキシは、トオルと同じ目線で物を言います。
教えてやるのではない、知識の吸収の仕方を教える、
そしてあくまでも家庭教師としてのプロフェッショナルを貫きます。
キシキシのやり方、私は大変に好きです。
何の分野でもプロフェッショナルであることは素晴らしい。
キシキシがトオルの家庭教師をすることによって
その生き方を背中で見せている。
トオルは気づかぬうちに感化されていきます。
「学ぶこと」の核心を得れば、
「知識」を用いて「やりたいこと」が見えてきます。
「やりたいこと」が大学を卒業することが前提なら、大学受験をしなければなりません。
トオルは大学を受験します。
人は、変わる。
誰でも可能性を持っている。
ヤンキー高校のバリヤンであったトオルが大学を目指す。
それは、
キシキシの端正な顔立ち
スタイリッシュなしぐさ
プロフェッショナルな教え方
本当は喧嘩にも強いがその力を使わないだけ
そういう色々な面で影響を受けたからです。
ウェブ連載「家庭教師の岸騎士です。」はちょうどいいボリュームで終わっています。
昨今、大長編は追いかけるのが大変なので、
きれいに収まるボリュームで描かれるマンガが増えています。
そして昨今のマンガは、連載に描かれなかったことを単行本化にあたって増ページで描きます。
単行本こそが本当に完結したマンガの姿なのです!!
だから、明日発売の「家庭教師の岸騎士です。」を私は買うのです。
買いましょう!
未読の方も買いましょう!
「家庭教師の岸騎士です。」にはもう一つの楽しみ方があります。
作者は元々「顔がいいヤンキー」を描くことに定評があり、
今はBL漫画も手掛けています。
キシキシのトオルへの接し方、ちょっとドキドキするのですよ!
私は腐女子ではありませんが、ライトBLまで守備範囲なので、これは非常に美味しい!
そういう嗜好の方も楽しめるマンガです!!